不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

ローカル新聞の見本紙を読んだ。その③

 T紙には記事らしい記事が載っていない。
 いわゆるニュースがひとつも出ていないの
だ。
 記者が現場に急行して取材をし、その上で
書かれた記事が一本も載っていない。
 事前に先方に連絡をし、申し合わせの通り
書かれた記事がかろうじて1ページだけある
のみである。
 他は各種団体から事前発表された内容をま
とめて載せているだけである。
 これだったら、1週間前からでも紙面が組
むことが出来る。
 それらを順番に発行していけば良いのだ。
 これでは作り置きの料理を「出来立てです」
といってお客に出している惣菜屋と変わりない。
 あるいは出来合いの冷凍食品を「手作りで
す」と言ってメニューに載せるレストランと
同じである。
 それなのに自らをT新聞と名乗っているの
だから、大胆不敵である。
 T新聞は、内容が限りなくフリーペーパー
に近いのだ。
 フリーペーパーは文字通り無料なので内容
に文句をいう筋合いは無い。
 だがこのT新聞は一部何と80円もする。
 36ページある大手の新聞が一部100円
である。
 しかも、T新聞はタブロイド版である。
 つまり、紙面が普通の新聞の半分である。
 それでも80円もするのだ。
 これはぼったくりである。
 普通紙に換算すれば、ページ数が3分の一、
ページそのものが半分なので16.5円が妥
当な価格である。
 それを80円も取るとは良い度胸をしてい
る。
 部数が少ないので広告も集まらず、それで
割高な価格になる、と言う点を考慮しても8
0円は高過ぎる。
 こんなに高ければ読者もいないだろう、と
思うのだが、未だに発行を続けているのだか
ら不思議でしょうがない。
 やはり何か魔術でも使っているのだろうか?

 ~続く~