不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

線の切れ目が縁の切れ目。その②

 夜、寝るだけで、その部屋の蛍光灯は点か
なくてもそれほど不便は無い。
 だが、本来点くはずのものが点かないとい
うのは何とも落ち着かないものである。
 しかも電化製品としては必須アイテムの蛍
光灯である。
 使わないとは言え、蛍光灯が点かないとい
うのは、何とも落ち着かない。
 これは何とかしなければなるまい。
 私は、背伸びして蛍光灯を見てみた。
 知識の乏しい私が見てみたところで殆ど何
も出来ない。
 そこでとりあえず突付いてみた。
 すると、蛍光灯が点いた。
 突付けば点くものなのか!
 昔、調子の悪い電化製品は叩けば直る、と
いう話があったがそれは本当だったのか?
 とりあえず点いたので私はこれで直ったと
思った。
 だが、その後は寝るだけなのでせっかく点
いたのに消して寝た。

 翌日の夜、再び蛍光灯の紐を引っ張った。
 今日は、点かない。
 この蛍光灯は日替わり勤務なのか?
 ひょっとして今日はお休みか?
 私は、また突付いてみた。 
 すると、一回点いてすぐに消えた。
 何だ、これは?
 さすがに、電気関係に鈍い私でもこれはお
かしいぞ、と思い始めた。
 電灯が点いてすぐ消えるのは映画とかでも
不吉な状況を表すときによく使われる手法で
ある。
 私はこれはまずいぞ、ようやく気がついた
のだった。

 ~続く~