不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

今年一番の朝顔の開花

 今朝、雨戸を開けてみると、庭先に青いも
のが目に入った。
 新聞を取りに行きながら見てみると、それ
朝顔の花であった。
 もう咲いている。
 まだ、6月11日である。
 朝顔と言えば夏の花ではなかったのか。確
かに今は6月なので、夏には違いないが、それ
にしても早い開花である。
 
 この朝顔は、今シーズンも私が種を蒔いた
のではない。昨年に咲いた花から零れ落ちた
種がそのまま芽を出したのである。
 私は、昨年、この朝顔の先代に種が出来た
頃にいち早く種を集めている。もれなく採集
したつもりである。
 だが、私の行動よりも、この朝顔は早々と
次代の芽のために種を落としいてたのである。
 朝顔の方でもこんな人間を当てにしていて
は、来年芽が出るがどうか疑わしい、と思っ
たに違いない。
 
 そして、この朝顔が芽を出したのは、庭の
土の部分ではなく、砂利の部分なのである。
それも玉砂利とかではなく、青い砂利である。
 砂利の下から芽を出したのだ。
 植物にとって重要なはずの発芽と成長のた
めの土すら選ばないとは、恐れ入る。
 雑草並みの生命力である。
 雑草界の王者、タンポポに匹敵するのでは
ないか。
 とても地球の植物とは思えない。

 私はこの朝顔に、「砂利朝顔」と命名させ
てもらった。
 私にそんな失礼な名をつけられているとも
知らずに、その朝顔青い花をひとつだけ咲
かせている。
 
 私は朝刊を持って家に戻った。