秋の次には

　１週間ぶりに田圃の間の道を自転車で行く。
　見ると、３分の１程を残して稲刈りは終わってい
た。
　残りの稲も今週中に刈り取られることだろう。
　稲が刈り取られてしまうと、秋も峠を過ぎ、季節
はゆっくりと冬に移ってしまう。
　
　私は、どちらかと言うと冬は好きではない。
　夏の暑さは、どれだけ暑くとも我慢できるのだが、
冬の寒さには弱い。
　当地は比較的温暖な地域なので、文句を言っては
いけないとは思うのだが、それでも冬の寒さは私に
とっては嫌なものである。

　雑誌で読んだ統計によれば、夏と冬のどちらが嫌
いか？という問いに、６：４で夏嫌いの人の方が多
かった。
　ということは、日本の６０％の人が冬の方が好き
だ、ということである。
　冬が好きとは、私としては理解しがたい。
　寒く日照時間も短い、あの暗い季節のどこが良い
のだろうか。
　私は、やせているので冬の寒さは特に応えるので
ある。
　冬の良いところといえば、クリスマスやお正月と
いった楽しいイベントがあるくらいのものなのでは
ないか。

　幸いにも今年は、猛暑をもたらした海水温の上昇
の影響が冬まで残り、どうやら暖冬らしい。
　私としては、遅く冬になって早く冬が終われば良
いと思っている。
　渡り鳥や車寅次郎さんように、季節によって住処
を移動できれば良いのだが、それも叶わない。
　何とか工夫して、冬をやり過ごさなければならな
い。
　といって、何のアイディアも浮かばない私である。