不二家憩希のブログ

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武田教授の主張の危うさ

たかじんのそこまで言って委員会」で資源リサイクル
の問題を取り上げていた。
 以前出演した中部大学の武田邦彦教授の著書が25万部
の売り上げを記録中だそうである。テレビの力というもの
はかくも巨大なものなのか。
 
 あの本は、テレビで取り上げなければ、ただのトンデモ
本の一種として終わるものであった。だが、番組内で出演
者たちが武田氏の主張に感心してしまったものだから、影
響を受けやすい視聴者の中には、本を買って読もうという
気にもなったのであろう。
 
 実際、環境問題というのはスケールが大きすぎて、その
実態をつかむことが極めて困難である。
 これは政治問題にも似ている。
 また、それだけに、逆に何を言っても通ってしまうとい
う危険性も含んでいるということを、我々は承知しておか
なければならない。
 
 武田氏の主張というのは、全体的におかしい。
 だが、彼は数字を持ってきて断言するので聞いた人は、
何となく納得してしまうのだ。
 彼は「環境問題について進んでいる名古屋市・・・」と
言う言い方で持論を展開していたが、名古屋市の環境問題
についての取り組みは、決して進んではいない。かろうじ
て遅れていない、と言う程度である。
 だが、大都市である名古屋がこれこれこうでる、という
サンプルを持ってきて論理を展開すると、聞いた人は騙さ
れてしまう。騙すと言うのは言い過ぎかも知れないが、武
田氏の主張には、欠点が多すぎる。
 大体、大学教授が自著が大いに売れてテレビでニヤニヤ
している、この点だけでも怪しい、と思わなければ、と思
う。
 武田氏については、おかしな点が沢山あるが、あまり指
摘しても気の毒なので、ここでは書かない。
 
 今回、テレビ局は武田氏の主張に怪しさを読み取ったの
か、彼に反対する論調の慶応大学の細田教授を出演させて、
今流行のトークバトルを展開させた。
 このバランス感覚は、テレビ局としては上々だと思う。
 テレビ局にも、それなりの知性というものがあるらしい。
 私は、少し見直した。
 環境問題については、政治問題の時と同様に、一方的な
主張ばかりではなく、反対意見も同時に放送してほしい。
 
 それにしても、細田教授の著書は難しそうだ。
 もっと、素人一般人にも分かりやすく噛み砕いて書いて
いただけると嬉しい。