今朝起きて、いつものように郵便受けに新聞を取りに行った。
郵便受けに手を入れて、はじめて今日が新聞休刊日であること
を、思い出した。
日頃、つまらない新聞だなぁ、と不満を持っているのではあっ
たが、休刊日となるとちょっと寂しいものがある。
購読している新聞に不満は確かにある。文章は下手だし、寄稿
されている作家や評論家は、もうひとつぱっとしないし。
文化面のレベルは著しく低く、経済面は地元企業礼賛偏重で、
現実をまるで捉えていない。
社会の公器としては、あまりにもお粗末な紙面作りなのである。
では、なぜそんな新聞をとっているのか?といえば、答えは明快
である。この地域では、その新聞にしかチラシが入らないからであ
る。そんな馬鹿な、と言われそうではあるが、これは真実なのであ
る。
この地域の、その新聞のシェアは95%以上はあるだろう。こう
いう状況にあると、効率的に宣伝を行おうと考えたら、その新聞に
重点的にチラシを入れる、というのが当然の成り行きではある。
私は、結局、チラシが読みたくてその新聞をとっているようなも
のである。チラシ情報が欲しいだけなのである。それも、主にスー
パーのものである。
そんな、文句たらたらの、駄目な新聞も休みとなると寂しい。
私も、凡庸な人間であることを、朝から再確認させられたのであ
った。