不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

立派過ぎる手本。

  昨日記した伯父は伯母を見送った後、現在は一人暮
らしである。
 もう十分年寄りなのに、恐ろしく元気である。
 農業と地域の仕事、そして家事全般をこなしている。
 素晴らしいことである。
 だが、私にはすこしだけ頭が痛いことがある。
 親戚の皆から「○伯父さんも1人でちゃんとやっている
んだから、ケーキ君も頑張りなさい」と言われることである。
 おぉ、それは厳しいなぁ。
 私と伯父を一緒にしてくれては困る。
 そもそも人間としての出来が最初から違うのだ。
 伯父はある種の超人である。
 テレビ局が取材に来るほどではないが、ちょっといない
種類の人間である。
 なんでも水準以上こなせる。
 思い切り低く見積もっても、いずれもプロの最低ライン
をクリアしている。
 体格も良く、スタミナもある。
 体が丈夫なのだ。
 一方私はトホホな感じの男である。
 共通点は、一人暮らしということだけである。
 そのたった一つの共通点を基準に「お前も頑張れ」と言
われてしまうのだ。
 そう言われれば、黙って聞くしかない。
 親戚に口答えをすると、陰でろくなことを言われかねな
い。
 ジミー大西氏の得意セリフ「お前も頑張れよ!」と言い
たいところだが、じっと我慢をする。
 こんな苦労があるとは伯父は知らないであろう。
 世の中そういうものである。