不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

大川栄策と内田勘太郎。

 NHK-FM「世界の快適”ギター音楽”セレクション」
には、3人のゲストがコメントを寄せた。
 一人目は大川栄策氏だった。(以下敬称略)
 大川は作曲家・古賀政男の弟子で、古賀のエピ
 大川によると古賀は、作詞作曲のみならず、マン
ドリン・大正琴そしてギターの名手なのだそうだ
 番組では古賀政男のギター演奏が紹介された。
 もちろん自作自演である。
 普通に上手な演奏である。
 大川は古賀について話す時、実に美しい敬語を使
った。
 単に丁寧というだけではない。
 言葉の選択が自然にして滑らかである。
 あれは、一朝一夕に身につく話し方ではない。
 大川が古賀のことを本当に心から尊敬していると
いうことが伺えた。
 二人目は内田勘太郎だった。
 内田といえば憂歌団のメンバーで、日本における
アコースティックギタリストの最高峰の一人である。
 「番組をお聞きの方は僕のことを知らないかもしれ
ませんが」と内田は控えめな前置きしてかた話し始
めた。
 世間は内田のことをどれくらい知っているだろうか?
 だが、この番組を聞いているような人たちは、その
多くが内田のことは知っていると思われる。
 詳しくは知らなくとも憂歌団は有名グループである。
 その中心人物である内田は、音楽ファンには広く
知られているだろう。
 内田はジミ・ヘンドリクスの「リトル・ウィング」を取り
上げた。
 内田にとってこの曲は強い思い入れがあり「美しい
曲、演奏」と絶賛した。
 クールなイメージの内田であるが、実に熱い語り口
だった。
 ゴンチチゴンザレス三上も「こんなに熱く語る内田
さんは珍しい」と感嘆していた。
 「リトル・ウィング」はライブ盤からのもので、情感溢
れる演奏だった。