私は病院に着いた。
受け付けで検診の旨を話した。
「いつが良いですか?」
受付係がこう言った。
いつって?
今日やるのではないのか?
「予約ということになっていて、その日の内にという
ことにはなっていないんです」
えぇ~!
そうなのかぁ!
採血の覚悟を決めて来たというのに。
がっくりである。
拍子抜けである。
病院初心者の私は、こうしたシステムや流れにつ
いて無知である。
私はなるべく早めの日にお願いしたいと告げた。
受付係は、それを聞くと奥の方へ引っ込んで行った。
少しすると戻ってきてこう言った。
「では明日ということで」
明日か。
私は了解した。
早く済ませたい気持ちで一杯だったのだ。
受付係は、問診表を書くように用紙を寄越した。
それはマークシート型になっていた。
内容はこの手の問診によくあるものばかりだった。
それを書き終えると私は予約票のような紙を受け
取った。
そこには、「採尿をします」「朝食は食べないでお
越しください」とあった。
私は、その紙を持って病院を出た。
また明日ここへ来るのか。
まぁ、仕方がない。
私は次の用事先へ向かうことにした。
~続く~