不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク氏ご逝去に寄せて その⑰

 ピーター・フォークの2度目のテレビ出演は、1
957年7月27日だった。
 フォークのテレビ・デビューが5月13日放送の
ロバート・モンゴメリー・プレゼン ツ”枠内の”再訪”
というドラマなので、その一月後である。
 その番組”カメラ・スリー”は日曜日の朝に放送
された芸術を取り上げる番組で、1956年の放送
開始から1980年まで続いた大変な長寿番組だ
った。
 番組は演劇、バレエ、芸術、音楽、絵画といっ
た芸術を紹介していく教養番組だった。
 広範囲に詩を用い、古典文学の戯曲化に成功
した最初の番組として知られている。
 出演俳優も一流の舞台俳優が多く、リチャード・
バートン、アグネス・ムーアヘッド、クリストファー・
パルマーなどがゲスト出演している。
 また、作家のキャサリン・アン・ポーターも主演
したことがある。
 顔ぶれを見ると、かなり本格的な教養番組のよ
うだ。
 基本的に娯楽寄りの日本のテレビ番組では、
想像もできない。
 フォークは、この番組にまたしても主役で登場し
ている。
 その回のテーマは文豪スタンダールで、フォーク
スタンダール役だったのだ。
 スタンダール作の”恋愛論”と”ロッシーニ伝”が、
題材だった。
 フォークは、これでテレビデビューに続いて第2作
目でも主役に起用されたわけだ。
 ちょっと意外な気もするが、本当のことである。
 それにしても極めて順調な滑り出しである。
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 ピーター・フォークにちょっと似ている感じもする。
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 左が若き日のアグネス・ムーアヘッド、
右は後年の”奥様は魔女”の母親のエンドラ役
 ~続く~