私は腕時計の電池の入れ替えをホームセンタ
ー以外にショッピングモールの時計売り場に頼ん
だことがある。
ホームセンターの電池はもちが悪いような気が
したからである。
だが、ショッピングモールの時計売り場の担当
もホームセンターと同様で時計に特に詳しいとい
った様子の人ではなかった。
時計職人という雰囲気はまるで無い。
「人事配置でここにいます」取ったかんじなのだ。
そのショッピングモールでも何度か電池は交換
してもらった。
そしてやはりここの電池も質が悪かった。
もちが悪いのだ。
しかし、このもちの悪さはすぐに判明するわけで
はない。
何しろモノが時計である。
新しい電池に入れ換えたからといって、中の機械
の動きがが早くなるわけではない。
「やっぱり新品の電池は違うなぁ~。針の回る速度
が違う」ということにはならない。
腕時計の電池の場合、入れてから止まるまでに
約1年ほどかかる。
そのため入れた電池の性能がどれほどのものかは
約1年かかってしまう。
それに入っているのが腕時計である。
ふたを外して中を見て「この電池は○○社製だ」な
どといったことが一切わからない。
電池を入れ換えてもらったら次回の停止と入れ替え
まで使用者はどうすることも出来ない。
これは特殊なことである。
消耗品の交換なのに、使用者はその消耗品の品質
がわからないままでいることになる。
これでは、悪質業者の出現を待っているようなもので
ある。
悪質業者とまではいかないものの、明らかに質の低
い電池を入れるような業者も出てくる。
そのため各地でトラブルが起きているようではあるが、
損害額が約千円と消費者被害としては少額なので、あ
まり大きな問題にもならないでいるようである。
私としてはあまり疑いたくはないが、このショッピング
モールの時計売り場で入れてもらった電池も質の低い
ような気がする。
~続く~