不二家憩希のブログ

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班長慰労会に出席した。その⑮

 私が小さくなって聞いていた行事報告が終
わると区長が立ち上がり、町内会連合会の総
代が紹介された。
 総代は町内会連合会全体から信望の厚い年
配の方が推挙され就任している。
 町の皆から敬意を持たれている存在である。
 市会議員くらいなら出れば、確実に当選で
きるような方でありながら、そうした表向き
の活動はせず、あくまで町内のために活動し
てきた方である。
 総代は春のお祭りなど町内の行事における
町民の象徴として、儀式に参加している。
 そして、こうした各町内会の慰労会などに
も顔を出している。
 総代は、挨拶と乾杯の音頭を取った。
 さうがに福々しいお顔である。
「かんぱ~い!」
 総代は乾杯が終わるとそのまま退出された。
 どうも総代のための料理は用意されてはい
ないようだ。
 これも予算の関係ではあると思うのだが、
総代は本当にこの挨拶と乾杯だけのためだけ
に参加しておられたようだ。
 その上挨拶と乾杯の音頭とりだけのために
それなりに服装を整え、出てこなければなら
ない総代とは大変な役目である。
 町内会や町が好きでないと、やってられな
いと思う。
 この総代も当然無給の名誉職である。
 総代はこうした慰労会などには、連合会傘
下の10以上ある町内会に来賓として参加し
ているのだろう。
 これは大変な仕事である。

 さて、ようやく食事の時間である。

 ~続く~