不二家憩希のブログ

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お祭の準備と役を務めてきた。その⑫

 定刻の7時になっても、お祭の詰め所には動
きが見られなかった。
 
 こんな時、他の場合、早くしないのか、とか
どうなっているのか、とか言う声が上がるもの
だが、町内会の行事の場合、それは無いようだ。
 指図がましいことは言わない、というのが町
内会の不文律なのだろう。仮にそういったこと
を言った場合、今で言うところの「空気が読め
ない」などと評されてしまうからである。
 逆にリーダーシップを取った発言をしても良
いのだが、そうすると「おっ、あの人町内会活
動に熱意があるな!」と思われてしまう。
 これはこれで正直なところ厄介なのである。
 次回からも町内の役をやってもらおう、とか
思われてしまうのも困るのである。
 こんな町内自治に消極的な姿勢は、ほめられ
たものではないのだが、どうしてもそうなって
しまうのである。
 町内会活動は気を使うのである。
 出来るだけ目立たず、かと言って義務はきっ
ちり果たさなければご近所からの厳しい視線が
待っているからである。
 日本人は集団からの孤立を極端に恐れる傾向
があり、それが町内活動に対する住民の意識に
も影響しているようである。
 決して嫌々ではないのだが、積極的に参加す
る意図までは持てない、といったところだろう
か。
 
 詰め所に集まっておられる方々も一般社会で
は、時や場に応じて発言し行動しておられるの
だが、こと町内会活動では、実に大人しくなっ
てしまうのである。

 仕方が無いので、雑談に耳を傾けて過ごすこ
とにした。
 
 ~明日に続く~