この時期の早朝、私は自然の音により起こされる。
鳥の羽音やさえずりである。
鳥が我が家の軒先にて、巣の建設準備をしようとしているのだ。
これは寝てはおれぬ。
私が起き上がってベランダに出る。
そして、大声で一喝する。
「ティッ!」
何故「テイッ」なのかわからないが、これが私の動物に対する威嚇の声なのだ。
これで鳥は驚いて飛び去っていく。
これが毎朝繰り返されるのである。
春は彼等鳥には新居建設のシーズンである。
「追払わずに巣を作らせてやって見守ってやれ」という声もあるかもしれない。
それが大人の対応なのかもしれない。
残念ながら私はそこまで人間が出来ていない。
鳥の分際で人間様の家屋に巣を作ろうなど容認できない。
私は人間は皆が平等であるべきだと考えているが、鳥は人間よりも下としている。
焼き鳥も好きである。
聖人聖フランシスコであるまいし、そこまで鳥に優しくは出来ない。
見習いたいとは思うが、ちょっと難しい。
というわけで、この時期私は鳥に起こされ、彼等に怒鳴って目を覚ます。
毎年のことであるが、鳥に起こされるとは、腹が立つ(笑)