不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

カニサレスを初めて聴いた。

 昨日夜、私はNHK-FMの”ラ・フォル・ジュルネ
熱狂の日”の中継を聴いていた。
の名称である。
 演奏の合間に音楽家へのインタビューが入るとい
う構成だった。
 9時頃、ギター曲の紹介がアナウンスされた。
カニサレス作曲、『魂のストリング』 ギター・カニサレ
ス、演奏はカニサレス・フラメンコ六重奏団 です」
 蟹されす?
 聞いたことのない名前だな。
 もっとも私はフラメンコ方面の音楽には疎いの知ら
なくても不思議ではない。
 今年はフラメンコの音楽家も何組かプログラムに入
っていたようだ。
 曲が始まった。
 お!
 なかなか良いな。
 演奏は切れがあり疾走感も十分だ。
 何より自作というその曲が素晴らしい。
 一回聞いてすぐに憶えられそうな旋律だ。
 だが陳腐ではない。
 センスあるメロディーである。
 ギターが弾けて作曲もできるのか。
 これは大変な才能の持ち主のようだな。
 私は今日になって、ネットでカニサレスについて調
べてみた。
 本名は、ファン・マニエル・カニサレス、1966年スペ
イン東部カタルーニャ生まれだそうだ。
 16歳でギター・コンクールで優勝、22歳の時にパコ・
デ・ルシアのバンドにセカンド・ギタリストとして加入した。
 日本のフラメンコ・ギターファンからは「パコよりも速く
弾けるギタリスト」として熱い支持を集めようになった。
 パコのバンドには10年間在籍しその間に大いに成長
を遂げたそうだ。
 その後、ジョン・ポール・ジョーンズ、ピーター・ガブリエ
ィ・メオラ、マイク・スターンらと共演してきた。
 クラシック界では、サイモン・ラトル指揮のベルリン・フィ
ルと”アランンフェス協奏曲”を演奏している。
 これは、ベルリン・フィルにおける初めてのフラメンコ界
のギタリストとの共演となった。
 奥さんは日本人で真理子さんというそうだ。
 ちなみにジャズ・ギタリストの最高峰・パット・マルティー
ノの奥さんも日本人である。
 それにしても、こんな凄いギタリストを今まで知らなかっ
たとは、不覚である。
 やはり世界は私が考えている以上に広いようである。
 
 上記の曲のメイキング映像。
 意外なほど和気藹々と進められていく。
 リーダーであるカニサレスがお山の大将で作って
いくのではなさそうである。