不二家憩希のブログ

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P・フォーク~コロンボ警部を生み出す。その23

 ピーター・フォークは、コロンボ警部にレインコー
トを着せることにした。
 そしてこのレインコートも茶色に染めたスーツや
靴(ショートブーツ)やネクタイと同様フォークの私
物である。
 それはフォークが以前ニューヨークで購入した
1着だった。
 フォーク曰く「着心地が良くお気に入りのコート」
だったそうだ。
 となると、フォークは普段からレインコートを着
ていた、ということになる。
 そもそも俳優が普段からレインコートを着ている
ことが面白い。
 フォークは元々レインコートが好きだったのでは
なかろうか? 
 そうであれば、”レインコートを着た刑事”などと
いう極めて珍しい発想が出てきたことにも納得が
いく。
 わたしが、それらも同様に私物だと推測している。
 まぁ、そんなことまで気にする人間は滅多にいな
いのであろうが、このことについての証言や記述は
見つからない。
 西洋では、ワイシャツは下着の一種と見なされる
こともあるので、ワイシャツもフォークも私物と見て
間違い無さそうである。
 靴下も同様だろう。
 こうして、衣装の殆ど全部を自前で揃えたドラマの
主役が誕生したのであった。
 これはあまり前例のないケースであろう。
 フォークの役作りの妙である。
 
 ~続く~