不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

市議選の終了と凡庸さの発見

当地の市議選の開票も済み、新議席が確定した。
 町内から出馬した候補は、まずまずの得票で当選。この町内
には、2議席分の有権者がいるので、当選は固いところではあ
ったが、万が一と言うことがあるのが選挙である。
 一安心と言ったところである。
 よしよし、これで、町内の利権が守れる。
 私も、普段えらそうな事を書いてはいるが、やはり自分の町
内の利権は大切なのである、恥ずかしながら。
 そこのところは、大目に見て頂きたい。

 ところで、今までまるで触れてなかったが、今回の統一地方
選で、私の高校の同級生が市議に立候補した。
 隣の市なので、関係がないと言えばないのだが、そこは同級
生。気にならないわけがない。
 その同級生は、高校時代は特に目立つこともない男であった
ので、立候補したのを新聞で見て、びっくりしてしまった。生
徒会活動もしてなかったと思う。
 政治家になりたいと言うタイプではなかったのだ。
 ネットその他で彼の経歴を読むと、超有名政治家の秘書をし
ていた、とある。日本人なら誰でも知っている首相候補にもな
ったこともある政治家である。
 えーっ、本当?である。
 秘書と言ってもいろいろ種類と言うかランクがある。市議選
に立つというのであれば、失礼ながらあまり上のほうの秘書で
はあるまい。
 首相の秘書の働き振りを直に見たことがあるけれど、あれは
芸能人のロード・マネージャーよりも大変そうである。秘書と
言えば、とても聞こえは良いが、実質的には付き人、雑用係で
ある。政治とは関係のなさそうなことを、させられていた。

 それにしても、あの有名政治家の秘書をやっていたとは!
 うーん、人は、どうなるかわからないものだ。
 もっとも、高校時代の私の散漫な、切れ端のような注意力で
は、彼の将来に対する予見など、不可能ではある。
 彼にも、私などには想像もつかない人生があったのだろう。

 で、そろそろ君も一本立ちしなさい、とかその先生に言われ
て立候補したのか?
 立候補するには、大変なお金がかかる。
 市議選でも、高級乗用車が買えるほどの資金が必要なはずで
ある。
 相当な決意も必要だっただろう。

 私は、選挙の成り行きが気になっていた。
 いよいよ、同級生から政治家が生まれるのか?

 結果は、落選だった。
 得票は、下から3番目だった。
 
 ちょっと、ほっとした。
 と同時に同級生の健闘を称えられない私を発見した。
 
 選挙は、自分の凡庸さを再確認させる装置である。