人が歩く参道だけはかろうじて草が生えていない。
敷石があるということもあるが、参拝者がゼロという
わけでもなさそうだ。
境内は雑草だけでなく落ち葉も積もっている。
雑草が生えていないのは、参道の他は落ち葉が堆
積している場所だけである。
少し行くと摂社が2つ見えてきた。
どちらかが龍神だろうか?
向かって右側の案内看板を見る。
木の看板に墨字である。
ここは違う。
左に移る。
おぅ、ここか。
小さな祠である。
どこか通りの角に祀られていたら見過ごしてしまう
であろう。
これが私と龍神との初遭遇だと思う。
そもそも私は神道信者ではない。
参拝はするが信者とは言えない。
八百万と言われるそのなかで龍神について、意識
したことは殆ど無かった。
だが、あまりにも当町内のお祭りで雨が降るため、
なにか解決策を模索するうちに龍神に至った。
溺れる者は藁をも掴む、である。
その藁が目の前にある。
~続く~