不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

龍神様へお願い。その⑦

 境内を歩く。
 人が歩く参道だけはかろうじて草が生えていない。
 敷石があるということもあるが、参拝者がゼロという
わけでもなさそうだ。
 境内は雑草だけでなく落ち葉も積もっている。
 雑草が生えていないのは、参道の他は落ち葉が堆
積している場所だけである。
 少し行くと摂社が2つ見えてきた。
 どちらかが龍神だろうか?
 向かって右側の案内看板を見る。
 木の看板に墨字である。
 ここは違う。
 左に移る。
 おぅ、ここか。
 小さな祠である。
 どこか通りの角に祀られていたら見過ごしてしまう
であろう。
 これが私と龍神との初遭遇だと思う。
 そもそも私は神道信者ではない。
 参拝はするが信者とは言えない。
 八百万と言われるそのなかで龍神について、意識
したことは殆ど無かった。
 だが、あまりにも当町内のお祭りで雨が降るため、
なにか解決策を模索するうちに龍神に至った。
 溺れる者は藁をも掴む、である。
 その藁が目の前にある。

 ~続く~