もう3月である。
カレンダー上では春である。
冬は一応は終わったことになる。
この冬は、どうだっただろうか?
簡単にこの冬を振り返ってみることにする。
12月は平年並みの気温で始まった。
12月第一週は油断できない。
一昨年、昨年と2年続けて12月に入ってすぐに北
からの大寒波に襲われたからだ。
日本は一気に猛烈な冷え込みとなり、いきなり真
冬並の気温となった。
今年はいきなりの寒波攻撃は無かった。
これは、助かった。
その後も気温は平年並みに推移した。
予報では「年末大晦日に寒波が来て気温低下」と
されたが、それも無かった。
ほぼ例年並の年明けだった。
1月も平年並みの気温が続いた。
続く2月も、節分の2月3日までは平年並みだった。
翌日の立春である2月4日から、気温が下がり始
めた。
低気圧と前線の影響により降雪量が増え始めた。
例年だと滅多に降らない、殆ど降らない地域でも何
十㎝もの降雪が記録された。
全国に大きな被害が出た。
唐突な降り方だった。
この冬は、それまでは雪は少なかった。
「今年はいつもの年より本当に雪が少ない」と言わ
れていた。
それがまとめて降ってきたという感じだった。
これは、昨年の豪雨の時と同じ様相である。
昨年は「雨乞いの準備をするか?」というほど雨が
降らなかった。
ダムの底が見え始めていた。
それが秋も終わろうという時になって、台風が上陸し
た。
台風は大雨を伴い、この時も大きな被害が出た。
この数年、天候の動きが極端すぎる。
そして、2月も下旬になると急に気温が上昇した。
あの大雪は何だったのか?というほど暖かくなった。
この冬は、あの大雪さえ無ければ平年並みの穏やか
な冬だったといえよう。