氏神様で年末の古札納に行った。
以前は12月30日だけが古札納の日となっていた。
これが長らく何十年も続いていた。
戦前からの慣例だったかもしれない。
それがここ数年、納の日が増え始めた。
今年は12月20日から納の箱が設置されている。
「一日だけではなく増やして欲しい」という要望があり、それを取り入れたのであろう。
氏神様に着いた。
参道を進む。
拝殿前向かって右側に納の箱がある。
巨大なダンボール箱である。
大型冷蔵庫か入るであろう大きさである。
箱の上方を細いしめ縄が結界を作っている。
この箱を見ると年末感が増す。
箱の中を覗いてみる。
古札がいろいろと入っている。
この氏神様で頒布されたものではない、他所の御札もたくさん入っている。
私は今年の御札を納めた。
拝殿で拝礼しようと見ると、猫が拝殿の通路に座ってこちらをジッと見ている。
神社にいるので神社猫か?
否、たまたまどこかの猫が散歩に来ているだけであろう
「おはようございます」
私は猫に挨拶をした。
猫は逃げる気配ゼロである。
目を合わせても不動の姿勢でこちらを見ている。
私は猫の視線を感じながら拝礼をした。
境内には私と猫だけである。
独占状態である。
有り難いのか、そうでもないのか?
静かな氏神様を後に私は次の用事先にむかった。