私は、自然愛好家ではない。
「自然は良いものだ」という考えは持っていない。
天然物を偏重し人工物を低いものとして見るような単純な価値観は私には無い。
「精製塩は人工物なので岩塩のような自然のものが良い」
「自然で採れた天然物は、栽培、養殖されたものより優れている」
こうした考え方はかなり多くの人が持っているようだ。
いわゆる「ナチュラル志向」である。
これは現代のトレンドの一つであり、力を持った流れである。
彼らは「自分たちは優れた価値観を持っている」と自惚れている。
本当にそうだろか?
私にとって自然は時に味方であったり、時に敵であったりする存在である。
ともに活動する時もあれば、本気で命を狙ってくることもある。
峰不二子は架空の存在であるが、こんな人が実在したら、とてもではないが付き合いきれないだろう。
私にとって自然とは、峰不二子のようなものである。
味方であったり、敵であったりである。
「えぇ~、そんなことあるの?」と仰る声があるかもしれない。
「自然は良いものでしょう!」と言われるかもしれない。
だが、自然は味方であり敵である。
今回の新型コロナウィルスは、敵である。
次々と変異を繰り返し、現在までのところ攻撃の手を休める気はないようだ。
さて、人類はこの新型コロナウィルスに勝てるのだろうか?