アスファルトの隙間に、雑草、草花が生えていることがある。
いわゆる”ど根性○○”である。
過酷な環境でよく生きているな、という目で見ている。
だが、実情はそれほど過酷ではなく、むしろヌルいという説があるそうだ。
その点について語られているタンポポ調査・西日本実行委員会(事務局・
大阪自然環境保全協会)代表の木村進さんへのインタビュー記事を読んだ。
タンポポ調査・西日本実行委員会という組織があるとは、その世界は細分
されれているのようだ。
また木村進さんとは、ちょっと面白い。
往年の吉本新喜劇のスターと同姓同名である。
大阪にある組織で、この名前とはこちらの方が過酷である。
木村さんによると
「タンポポは一般的に背が高くならないので、人が踏みつけて他の背の高い
植物が折れてしまうような場所にしか生えないです。
そういう意味では、アスファルトの隙間は多種との競争がないわけです。タ
ンポポは多年草なので、一度そこで芽生えたら10年20年と定着しています」
「環境条件としては意外と恵まれています。夏の乾燥が植物には大きなダメ
ージなのですが、アスファルトの下は常に濡れた状態で水があまり蒸発しま
せん」
なるほど、そういことなのか。
考えたこともなかったなぁ。
さすが専門家の見解は説得力がある。
過酷ではなく、むしろヌルいとは、見方が大きく変わってしまうな。
世界にはこうした例が他にも沢山ありそうである。
私達はそうしたことを知らずに生きている。
否、知らないでいた方が良いこともあるかもしれない。