不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

日本語のオノマトペは便利である。

 先日の日曜日NHK-FM"現代の音楽”で「外国語には日本語のような

豊富なオノマトペが無い”と話されていた。

 この日のゲストは作曲家の藤倉大氏で藤倉氏によると「日本の診

療が短時間でスムーズに進むのはオノマトペで病状が表されるから

だ」とのことだ。

 「そう言えば『ざわめく』という言葉は外国語に訳し難いそうだ

ね」と番組パーソナリティー西村朗氏が応じた。

 患者が病状を説明する際にその痛みを「ヒリヒリする」「ズキズ

キする」等とと言えば医師はすぐに了解する。

 外国語にこれらに相当する言葉が無いそうだ。

 藤倉氏は現在ドイツ在住で言葉の違いによりいろいろと戸惑うこ

とが多いそうだ。

 オノマトペは通じないそうだ。

 へぇ~、そうなのか。

 知らなかった。

 後で調べると外国語におけるオノマトペは動物の鳴き声やクルマ

や汽車等の音を表すものが殆どのようだ。

 それらはいずれも幼児言葉であり、成人が日常使うものではない。

 外国語では、「ヒリヒリする」といった状況を表す際、普通の形

容詞を使う。

 日本語のオノマトペで瞬時に伝わるニュアンスが盛り込まれない。

 肉体に関することだけではなく、場の状況を表す際にもオノマト

ペは有効に機能する。

 「会場はガラガラだった」「草がボーボーと生えている」等など

いろいろある。

 なるほどなぁ。

 知らなかったこと、気が付かなかったことはまだまだいろいろと

あるなぁ。

 私の無知な毎日では、新しい知識との出会いに満ちているという

ことでもあるようだ。